研究レポート|城山整体専門学院(整体の専門学校)

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城山整体専門学院

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研究レポート

タイ古式マッサージ研修旅行に参加して

平成18年6月18日(日)
桜井 佳子

「はぁ・・・もう日本に帰ってきたのか・・。」
帰りの飛行機の中、夢のようだったタイ旅行について思い出していた。本当にほんとうに夢の世界にいるようでした。タイに行ってまずびっくりしたのが、とても親日的であること。そして何より皆、笑顔がステキ。くったくのない笑顔でなんだかその人そのひとの心が表情に出ているなぁと思いました。道を尋ねると、友達を置いてそこまで一緒に道案内をしてくれたり、話かけると気さくに会話してくれたりと、たくさんのタイ人のやさしさと温かみに触れることができました。私の最初のタイのイメージは正直言うと、言葉が通じないし、食事も合わなくてお腹を下したりしてすぐホームシックになるんだろうなぁ・・と思っていました。でもそんな心配はすぐ一転しました。
私達は今回タイの北部に位置する、タイの古都チェンマイに行ってきました。チェンマイの気候は年中暑く、私達が行ったときは日中平均気温が30度を超えるような猛暑の毎日でした。でもムシッとはしていますが嫌な暑さではなく、どちらかと言うとすがすがしい暑さという印象を受けました。私はタイは初めてでしたが一緒に行った先生方曰く、バンコクのように交通渋滞もほとんど無く、のんびりしていて落ち着ける所だね。とのことでした。実際車で走っていると右も左も山。畑に牛が放し飼いしてあったり、ゾウが道路を歩いていたりと、日本にはないのどかさを味わうことができました。自然と触れ合って発見したこと。それは一緒に旅行に行かれた先生方はとても感性が豊かでいらっしゃることです。とてもよく周りを観察してみえます。山を車で登っていく時も、「上に登っていくにつれて、咲いている花がどんどんキレイになっていくね。こんなキレイな景色を見られることを感謝しなくちゃいけないね。」と言われた時、先生方はこうやってどんなものにも感謝の気持を持って接されているんだなぁと思い、感動しました。
私達はタイ初日、ワット・ポー タイ チェンマイ校を訪れました。まず広間に集まって全員で正座をして、朝のお勤めに始まります。私は瞑想をしながら「タイ古式マッサージのテストを絶対合格するぞ!!」とイメージトレーニングをしました。

実際、マッサージの練習をしてみると押さえる位置など細かくて複雑!そして何よりマッサージの技法がとにかく多い。私と新田君は初級コースでソム・ワン先生のもと、スパルタ指導を受けました。ソム・ワン先生は日本語が話せるので一安心でした。他の講師の方々はタイ語オンリーなのでタイ語の本を見ながら片言でコミュニケーションを取りました。片言での会話はもどかしい部分もありましたが、身振り手振りで通じたりすると、とても面白かったです。もし自分がもっともっとタイ語ができたらさらに楽しい会話ができるのになぁと思いました。練習をしていて驚いたのが、うちの学院でやっている整体の技法と同じものがいくつかあったこと。また、東洋医学で言う、“経絡”に沿って行っているものがほとんどでなんだか感心しました。やはりタイにも同じ考えがあるんだなぁと思いました。実際タイ古式マッサージに触れ合って思ったのが、全体的に脚の部分(全部経絡)を指圧する技法が多くて、それも昔からのタイ人の生活にちなんで考えられたものなのかな?と思いました。タイ語で“気持ちが良い”は「サバーイ」と言います。「日本は?」と聞かれたので「どえら気持ち良い」と教えました(笑)言葉があまり通じないのに、何故かとても面白かったです。

その夜、私は一人でドキドキワクワクしていました。なななんと!皆で噂のニューハーフショーを観に行くことになったからです。前々からテレビで特集などを見たことはありましたが、生で見るのは初めてだったので、とてもウキウキしていました。ニューハーフ=未知の世界自分一人で勝手な妄想を膨らませていました(笑)ワクワクして会場に入るととても広く、いろんな国々の方が観客席に座っていました。開演後びっくり!!
ステージにはとても華やかな衣装に身をまとった美人なお姉さん達がフワリフワリと華麗な身のこなしで踊っているではありませんか!いやらしい感じは全然無くて、本当に皆さんキレイな踊り子さんでした。一言で表すとまさに「宝塚」です。壇上でお姉さん方が踊っていると、後ろの最上階から主役の登場です。紅白歌合戦の小林幸子ばりのいでたちです。この主役の方といったらすごい!美人でスタイルが良いのは当たり前ですが、とても表情がイキイキしているんです。「このステージに立てて嬉しい。私は主役だ。」というような気持ちが見ている側に、ありありと伝わってきました。とてもプロ意識を持ってみえるんだと思いました。後で聞いた話ですが、ショーに出る方達は毎日4〜5時間程ダンスの練習をされるんだそうです。「好きこそものの上手なれ」とはこういうことだと心から思い、感動しました。私も学院で整体の練習をするとき、もっとプロ意識を持ち、練習のための練習でなく、本番のための練習をしようと思いました。

その晩、私は女の先生と相部屋で、昔の当学院の様子を聞くことができました。私達の学院の授業方針は全員参加型授業です。正直言って私は、この学院に入ったばかりの時はこの方針を疑問に思っていました。「なぜ小中高のような授業じゃないんだろう?」と。
先生の話によると、昔は当学院も学科は先生が前に立ってずっと教えていたそうです。でもその状態が続いた時、授業を聞いているだけなので内容を理解できていなかったり、質問の仕方さえ分からない。といったような生徒が増えたそうです。その時城山先生は、「このまま卒業してしまうと。いざ独立する時がきても考える力がないのでは生徒が困るのではないか?」と考えられたそう。それで今のような授業スタイルになったんだよ。と話して頂きました。私自身そんな深い理由があったとはつゆ知らず、少しでも疑問に思ったことを反省しました。それと同時に自分自身で、どんどん学科を極めていこう!!と思ったのでした。
 マッサージのテストの翌日、私達は長年憧れていたゾウに乗りに昼間のチェンマイの山々にくり出すことにしました。山々はとても自然が美しく、空気もキレイでなんだか景色を見ているだけで心が浄われるようでした。バスでホテルから40、50分程するとゾウのいる村に到着しました。村の中でゾウにあげるバナナを20バーツ(日本円で60円くらい。これは村の寄付になるそう。)で買ってゾウにあげました。ゾウはとても食いしんぼうで、私が買ったバナナはフサごといかれました(笑)村の中は川でゾウが水浴びをしていたり、ゾウが人間のように村の中を歩いていたりで、なんだか不思議な光景でした。中でも印象に残っているのがゾウさんショーです。今はサッカーW杯中ということでか、ゾウが頭に国旗を掲げてサッカーの試合をするんです。ゾウはとても頭が良いです。他には絵の具で自画像を描いたり、地面に寝転んでいる人間の上に足を置いて寸止めしたり・・ととても興味深いものでした。でもそうやってゾウが一生懸命芸を見せてくれて、とても感動しました。「あぁゾウも生きているんだ。」と、どんな生き物にも命があることを実感し、胸が熱くなりました。以前日本で「星になった少年」という、ゾウとゾウ遣いの少年の話の映画が流行っていましたが、本当にあの話の通りでした。深い山の中でゾウと人間が共存していて動物と人間という壁がある中、とても深い絆があるのです。ショー中、そんな様子がうかがえました。言葉では言い表しきれませんが、「人に夢を与えられる、ステキなお仕事だな。」と思いました。私もそんな風に皆に感動してもらえる整体師になりたいです。
 タイ巡りの最終日、私達は孤児院訪問をしました。ガイドさんに聞くところによると、タイにはエイズの子ども達の孤児院はいくつかあるそうなのですが、中には訪問のアポを取っていくと孤児院内を一斉に掃除してキレイにするところがあるそうです。(普段は汚くしているのに)それで、あなた達が寄付したお金はこういう風に使われていますよ。といった具合にあることないことを言うんだそうです。そしてそこのスタッフの人はというと・・・ 。庭にプール付きの家に住んでいるんだそう。それを聞いてとても腹が立ちました。皆さんもタイの孤児院に訪問される際は気を付けてください。アポを必ず取らないとい けないところは残念ですが、ちゃんとしたところではありません。
そこで私達はバンキンキャオ孤児院というところにおじゃましました。そこは、子どものいなかったおばあさんが40年前に設立したそうで、今現在子どもの数は1〜6歳の子が50人で、スタッフの方は16人いるんだそうです。そこへやってくる子ども達は親が麻薬をやって刑務所に入ってしまったり、産んだけど子どもの数が多すぎて育てる事が出来ずに病院に置き去りにされてしまった子ども達が入るんだそうです。中には里親にもらわれていく子もいるそうなのですが・・・。なんだかスタッフの方の話を聞いて胸がいっぱいになりました。目の前には鉄格子の窓のついた部屋の中で泣きわめく子どもたち。こんなにかわいい子を・・・。私達はいかに不自由なく暮らしているんだろうと思いました。むしろ今の日本は贅沢と言えるのではないでしょうか?タイ政府の援助はミルクと食事だけだそうです。私達は少しでも足しになればと、スーパーでお菓子を5袋分買って、皆で集めたお金を寄付箱に入れてきました。「元気で大きくなってね。」と孤児院を後にしました。

 私はこの研修旅行に参加して、たくさんのものに触れ、たくさんのことを学ぶことができました。それに何より普段こんなに長い時間話すことのない先生方や新田君と、時間を共にでき、とても仲が深まった気がします。夕食時にある先生に「マッサージできるようになった?」と聞かれ、「少しできるようになりました。」と答えると「少しはとても大きなことなんだよ。昨日はできなかったんだからね。だから胸を張って言えば良いんだよ。」と言われ、先生方の今まで培ってきた考え方を教えていただくことができ、本当にこの研修旅行に参加して良かったなあと思いました。また、タイ古式マッサージの先生が「皆一生懸命頑張るから私うれしいです。」と言われたとき、涙がでそうなくらい嬉しかったです。そんなタイの素晴らしさに触れ、あっという間の一週間でした。この研修旅行を考案して下さった城山先生、私にたくさんの成功する為の考え方を教えて下さった先生方、いろんな発見をさせてくれたガイドさん、覚えの悪い私に一生懸命マッサージを教えて下さったタイの先生方・・・本当にありがとうございました。
日本でしっかり生かしていきます。

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