リフレクソロジーとは?
2002.4.19
城山 雅広
● リフレクソロジーとは?
リフレクソロジーとは(反射学)という意味です。
リフレクソロジーとは、足の全ての部分を、一定の方法で押すマッサージのトリートメントにつけられた名称です。
足には身体の全ての部位に対応した反射区があると考えられています。
この様な反射区は、足の裏、足の甲、足の脇の部分など足全体に分布していると考えられています。
足のいろいろな反射区を刺激すると、身体のバランスが崩れて十分に機能しなくなっている部分がわかってきます。
足全体にトリートメントすることで崩れたバランスを取り戻し、身体が元の状態に機能できるように助けます。
足にある反射区以外に、手にも同じ様な反射区があり、やはり身体全体に対応しています。
● トリートメントの歴史
何千年もの昔、古代中国では西洋とは違ういろいろな治療法を実践していました。よく知られたものに経穴(ツボ)に針をさす針治療があります。
このツボは、身体の中を巡る経絡と呼ばれる「エネルギー」の通路に沿って存在しています。
ツボに針を打つと経絡を流れるエネルギーの流れが改善され、その経絡に関係のある症状を軽減できるのです。実際に針を挿入する部分は、治療を必要としている身体の部分からかなり離れていることが多いのですが、経絡で繋がっているので、患部から離れた場所に針を打っても効果があるのです。
リフレクソロジーでは、エネルギーの流れによって身体の各部分と手足が繋がっていると考えます。
手足の反射区を刺激する事で全身へ働きかける事が出来る、というこの考え方は東洋医学の経絡理論に似た概念をもっています。
リフレクソロジーでいうエネルギーの流れは東洋医学の経絡理論と同じではありませんが、考え方の起源は古代中国の「皇帝内経」という中国最古の医学文献がありますが、ここに足の裏の状態から病気を診断し、病気を治す方法を記述した「観趾法」や「足心道」の記述があります。この考え方は後に西洋にも伝わり、欧米の医師達によって「足の各部と内臓や器官には深い関係がある」ことが証明されました。
リフレクソロジーとして現在知られている最古の記録は、紀元前2330年頃のエジプトの古墳壁画です。そこには他の人足裏をマッサジーしている人の壁画が描かれています。
また長年の研究によればアフリカの種族やアメリカインデアンもリフレクソロジーの知識を持っていたと云われています。
しかし、現在普及しているリフレクソロジーを確立したのは、ウイリアム.フィッツジェラルド博士(米国の耳鼻咽喉科の医師で1913年頃からゾーンセラピーと呼ばれる足裏療法を始める。医学専門のジャーナリストエドウイン.ボウワー博士がこの治療法をゾーンセラピーと命名した。それ以前の1582年に中央ヨーロッパでアダムス博士.アタティス博士の二人が足の指圧療法を紹介、同時期にバル博士も点指圧による生理器官の治療法を発表。これらの治療法をプレッシャーセラピー「圧力を加える療法」といった。W.フィッツジェラルド博士はこれらの医師達の文献を読んで興味を持ちオーストリアのウイーンで診療していた時にその治療法を研究したと考えられる。)とユーニス.インガム女史です。
● w.フィッツジェラルド博士とゾーンセラピー
ウイリアム.フィッツジェラルド博士は、同じ病気にかかった患者に軽い手術をしているうちに、術後の痛みが強いと訴える人と、ほとんど痛みを訴えない人がいる事に気づき、調べてみると痛みをあまり感じない患者は、自分で身体の一部を強く押して麻酔効果を得ていたことが判りました。
博士自身も、患者の身体の一部を押してみたところやはり麻酔の様な効果がある事が認められました。
更に研究を深めていくと博士は身体を左右縦に10のゾーンに分けることが出来る事に気づきました。
この発見の重要な点は、人体を左右に縦5本づつの線で区分すると、その区分内に位置する内臓器官と、その線を伸ばした手足の部位の間にはお互い影響しあう関係にあることが分かった事です。
◎ 「身体のゾーンについて」
博士は、身体を縦に10のゾーンに区分しました。
身体の中心を通って縦に線を引いて左右に分ければ、身体の両側に5つずつのゾーンが出来ます。各ゾーンの端にあたる手足の先に番号をつけてゾーンの位置を表します。
第1のゾーンは手の親指から腕、頭を通って足の親指まで続いています。
第2のゾーンは手の第2指から(人さし指)腕、頭を通って足の第2指まで。
第3のゾーンは手の第3指から(中指)腕、頭を通って足の第3指まで。
第4のゾーンは手の第4指から(薬指)腕、頭を通って足の第4指まで。
第5のゾーンは手の第5指から(小指)腕、頭を通って足の第5指まで。
この様に身体を10のゾーンに区分したw.フィッツジェラルド博士の発見は、同僚の医師達からはかなり懐疑的に見られましたが、実際に試した上で効果が高いことを知った一部の医師達は、この方法と真剣に取り組むようになりました。
そして、この方法を医学専門のジャーナリストであるエドウイン.ボウワー博士がゾーンセラピーとして発表しました。
その後、ジョージ.スター.ホワイト博士、ジョー.リリー博士とその妻エリザベス等、数人のアメリカ人によってゾーンセラピーは発展を遂げました。
リリー博士は「フックワーク」という言葉を考案しました。
現在のリフレクソロジーにはフックワークの理論がまだ生きていますが、すこし違った形で残されています。
リリー博士(ゾーンセラピー)の生徒の一人がユーニス.インガム女史(インガム方式)で、彼女は今日知られているリフレクソロジーのパイオニアとなりました。
現在のリフレクソロジーを理論だてして説明した人がインガム女史です。
w.フィッツジェラルド博士とその同僚の方法を学んだインガム女史は現在のリフレクソロジーに関して最初の本を出版しました。「足は語る」「足が教えてくれたこと」の2冊です。
イギリスにリフレクソロジーが紹介されたのは1960年代の初めでありインガム女史の生徒であるドーリーン.ベイリー女史(ベイリー.スクールの創設者)によってでした。
ベイリー女史は、その時すでに高齢でしたがリフレクソロジーについて人々を啓蒙しようとする強い意志と決意を持ち、イギリスやヨーロッパで初期のリフレクソロジストを多数養成しました。これらが現在のリフレクソロジーの基になっています。
● 東洋の経絡理論と西洋の反射区理論の統合について。
さて、我々は西洋の反射区理論(リフレクソロジー)についての歴史と反射区理論の概要を学んできました。
そこで、皆さんからよく受ける質問ですがそちらの学院では西洋式を学ぶのですか? 中国式を学ぶのですかすか、、?との問い合わせを頂戴します。
どうしてですか、、、? と聞くとリフレクソロジーは痛くない療法で、中国式は痛い療法だとの思い込みが有るようです。
要するに刺激に対する度合い(加減)の問題であると思いますがリフレクソロジーでも刺激を強くすれば痛いのであり、中国式でもソフトに気持ちよく刺激を加えれば気持ちいいのであって、いかにクライアントが望む刺激に調節してあげる事ができるか? がまさに我々の腕の見せ所であるといえます。
大事なことは中国式であろうと西洋式であろうと、様はクライアントの望む圧の加減にしてあげる事です。
また、経絡理論と反射区理論のどちらがいいのかということではありません。
経絡理論は線や点を探し出すのに比べ反射区理論の方はある程度の広さのある面を対象とするので初心者でも比較的判断しやすいのが特徴といえるかもしれません。
おそらく、もとは同じ東洋医学の経絡理論から発生したものが、やがて二つに分かれ発展したものと考えられるからです。
したがって、我々はリフレクソロジーを望むクライアントにはリフレクソロジーを東洋の観趾法や足心道を望む方には経絡理論をというふうに沢山の道具を鮮やかに使いこなすトレーニングを日頃から積んでいる事が大事なことではないでしょうか。
気功も取り入れながら行うとより改善することでしょう。
● 東洋医学と観趾法(足心道)
東洋医学でも、手足は健康にとって大事であると考えられています。
「満足」という言葉が示す様に足が健康であってこそ初めてこころや体が満たされるという意味で使われたのではないでしょか?(私の考え)
手のひらの事を「たなごころ」。足のことを「足心」ともいいます。
まさに、手足はこころである心臓や精神である脳と密接な関係があると考えられます。
そして、足という字は口に止めると書きます、この意味する所は足が使えなくなったら食べる事に事欠くという事でしょう。 だから足は大事なところなんですよ〜、、、、と。
私は、この様なことを勝手に解釈しながらクライアントさんと話しながら楽しく施療していますので皆さんから非常に喜ばれています。 皆さんも今後の施療に使ったら如何でしょうか?
東洋医学には「病は四関より出づ」という言葉があります。
四関とは両肘と両膝のことです。
この四つの関節の先の部分には大切な経穴(ツボ)が集まっています。五臓六腑の働きの異常は四っの関節の先の経穴(ツボ)に現れ、その経穴(ツボ)を刺激する事で病気が改善すると言われています。
また、東洋医学では「人間は天の大宇宙に対する小宇宙」であるとし人と自然界の関わりを大切にしています、そして健康と自然界の働きとは密接に関係していると考えます。
人の体の仕組みも自然界と同じで心身の調和とバランスを保ってこそ健康であると考えます。この様に病気に対する考え方は、一部分だけでなく体全体のバランスが崩れたときに弱っている部分に症状がでると考え体全体がバランスを保つ事で症状の改善を図ろうと努めます。
観趾法は心身の調和を図って体に自然治癒力を蘇らせ病気に負けない体を作るという東洋医学の考え方を受け継いでいます。
● 経絡とは? (人体を流れる不可視のネットワーク)
東洋医学の基本となっているものに経絡というものがあります。
経絡には12経絡(経は縦糸。絡はまとうという意味がある)があって六臓六腑(六臓には肝.心.脾.肺.腎.心包。 六腑には胆.小腸.胃.大腸.膀胱.三焦)を巡りながら全身を流れる12のエネルギー(気)のことをいいます。
この、12の経絡はお互いに連絡し合いながら六経が足から始まり(または終わる)後の六経が手から始まり(または終わる)という様に必ず手足を通って五臓六腑に繋がっています。ですから経絡の出入り口である手足を刺激することにより内臓の働きがよくなり健康な体を保つ事が出来るのです。一般的には奇経八脈の中の督脈、任脈を加えて正経14経脈と呼びます。
経絡には陰陽があり、下図の様に手と足にそれぞれ三陰三陽が配置されています
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◎ 手に配置されている三陰三陽||||||||||||
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経絡には経脈と絡脈からなり経脈は体の深部を巡る主流脈で一定の循行経路をもつ
絡脈はの絡は網の様に絡むという意味で経脈を互いに連絡させ全身をカバーしている
●12経脈名の由来とは?
12経脈には手太陰肺経、足太陰脾経などと言う名前が付いている。
これらの名前は何処で何を行っているかを説明する名である。つまりその名称を見れば、経脈が上肢を巡るものか、下肢を巡るものか、体表を通るものか、体内側を通るのか、どの臓腑と関係するのか、あるいはどの方向を向いているのかが分かるのです。
手経の名がつくものは上肢を巡る。 体表や背中を通るものは陽経
足経の名がつくものは下肢を巡る。 体内や腹部側を通るものは陰経
肺.心.心包.脾.腎.肝などの六臓は陰経に属する。(体の深い所にある)
大腸.小腸.三焦.胃.膀胱.胆などの六腑は陽経に属する(体の浅い所にある)
●東洋医学から見たこころと身体の関係
病気の原因の一つとして考えられるものに、心の持ち方があります。
心と体は一つという考え方です。(心身一如)
世の中が複雑になり機械化された現代社会では昔に比べればストレスを抱える人達が増えています。
この様な背景から最近ではストレスという言葉もよく使われるようになりました。
それだけに、心と体の関係についての関心も高まりつつあります。
それでは、東洋医学では心と体の関係をどの様に捉えているのでしょうか。
東洋医学では、何千年も昔から心の持ち方が病気の内因であり、からだの変調が心にも影響を与えると考えられてきました。
私も心配な事があると食欲がなくなり、食べ物ものどを通らないという経験があります。皆さんも一度位は経験があると思います。
そこで、心と体の相互関係について東洋医学の立場から皆さんが分かり易い様、表にしてみました。
| (五臓に七情を当てはめ五傷という) | |||||||||||||||
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東洋医学でいう五司(五臓の司ってる役割)が足を観察し施療する上で重要です。
| (五司) | ||||||||||
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このように五司を当てはめてみた場合、肝と胆に関係する第4指が棒の様に硬くなっていると神経痛や筋肉痛、便秘を起こし易くなります。 また、細胞を強める意味でガンなどの場合、脾経である足の親指、第2指、第3指をよく調整するといいでしょう。
| (足の指が語る貴方の病気と性格の関係) | ||||||||||||||||||||||||||
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| (上記の表を簡単にまとめてみました) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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(爪が知らせる貴方の健康状態) 貴方の爪の色は?形はどうですか?爪からも貴方の健康状態が分かります。
健康な人の爪は、ピンク色で光沢があり、つやつやしています。
爪自体は無色透明ですが、その奥の血液のめぐりが透けて見える為ピンク色をしているのです。
爪は肝臓の働きを現します。爪が赤く見えるのは、どこか身体の具合が悪い為爪の厚みが薄くなっているためです。足の爪は伸びの速い人で9ケ月〜遅い人でも一年ですっかり生え変わります。言い換えれば9ケ月〜一年間の貴方の健康状態を教えてくれるのです。
| 半月の長さ | 爪の1/5が理想的.半月が少ない時は血行の悪さえを示す 半月の上のあたりが紫色の人は心臓に注意 |
| 爪の縦線 | 寝不足、ノイローゼ等を現し縦線が深く多いほどその状態が悪い 特に割れるようだと疲労の限界スを崩す事が多いタイプ。 |
| 爪の横線 | 足の爪は9ケ月〜一年で生え変わりますので爪の長さを9〜12等分して一ヶ月とみます、横線が出来ているところが体調に変化があった事を示します。(例えば爪の真ん中に深い横線がある場合は約6ケ月前に精神的ショックやひどい体調不良があった事を示す) ◎ 図1.手前が薄くその先が浮き上がってくると数ケ月前から身体不良が出てきた事を示す。 ◎ 図2.手前が厚くその先が厚くなると数ケ月前から身体が回復に向かっている事を示す。 |
| デコボコの爪 | でこぼこの激しい爪は体調にムラがある事を示す |
(手が知らせる貴方の健康状態)
| 親指 | 肺経 | 第一指骨の関節が飛び出している人は風邪を引きやすく呼吸器系に故障を起こし易い人です。関節付近をよく刺激しましょう。 肝臓、胆のう→男性系の病気に関係 |
| 人指指 | 大腸経 | 消化器全体を意味している。先端が細くなっていると歯が弱い 根元の第一指骨が硬い人は宿便のある人でよく刺激しましょう 大小腸、盲腸、便秘、歯、胃の病気に関係 |
| 中指 | 心包経 | 特に心臓に関係があります。 心臓、脾臓、胃の病気に関係 |
| 薬指 | 三焦経 | 心臓、肺、腹部の故障、リュウマチにも関係します 心臓、肺、大小腸の病気に関係 |
| 小指 | 外→小腸内→心経 | 外側が細くしなべているのは→ 栄養の吸収がが悪い状態を示す 中指、薬指、小指に力がない、痛む、しびれ、を感じる時は心臓 に注意して下さい。 ◎ 手のひらは動悸、息切れの時に押さえて下さい。 (中指を折り曲げた先が労宮) (小指を折り曲げた先が小府) |
(施療後の反応について)
以上の様な、反射区療法を行っていると様々な反応が1週間位で出てきます。
勿論、身体がいい方向へ向かおうとしている現われですから心配しないで続けて下さい。(人により個人差があります)
| 1. | 尿の色が濃くなり、においが少し強くなる→体内の汚れが排泄され始めた証拠 |
| 2. | 静脈が浮き上がり、青筋が立つ→静脈の血液循環が活発になってきた証拠 |
| 3. | 太ももに湿疹や腕に吹き出物が出る事がある。足の指から臭い不純物が出ることがある→不純物が排泄されるため皮膚の弱い部分に出る |
| 4. | 発熱する→体内に汚れが溜まると、身体は汗線などから熱を出し平衡を保とうとする。熱が身体に潜伏している時、反射区を刺激すると発熱する事がある、辛い様なら一時中断する |
| 5. | 倦怠感、口の渇き、生あくびが出る、特に関節炎やリュウマチの人に多い |
| 6. | 目やにが出たり、白目の部分に少量の出血が見られる事がある。身体中の粘膜から粕の形で老廃物が出る事がある |
| 7. | 内臓や腸が活発化されガスがよく出る |
| 8. | 初めての人に強い刺激を与えると青あざが出る事がある→このような時は42度位のお湯に塩を入れ足をつけて置くと良くなります。(初めての人はソフトに) |
以上の様な、好転反応が現れる事がありますので始めての人には軽く慣れてきたら少しずつ強く行う様にして下さい。こうして、三ケ月を一区切りで行えば便の切れが良くなり、お肌のつやも出てきます疲れも取れてきます。何事も根気よく続ける事が健康を守る秘訣です。足の大切さや反射区は学院の教本2に書いてありますので、ここではもっぱら足や手の観察法を重点に書いてみました。まだまだ沢山書きたかったのですが手抜きをしてしまいました。、、、、、足からず、、、、、、、、、、、、、、、。
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