研究レポート|城山整体専門学院(整体の専門学校)

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研究レポート

骨格・筋肉の調整は免疫力を高めるか?

2001.10.10
岐阜県関市 三井 清滋

はじめに

朝起きると違和感があり、不快な痛みのある事がままあります。近頃体がだるい、目が疲れる、肩が凝る、腰痛がひどい等の経験をしておられる方は多いのではないでしょうか。統計的には、80%弱の方が腰痛を口にしていると言われています。腰痛は、突然痛みがきたり、なんだか腰が重たいと感じている内に、徐々に痛みが出てきたりと様々ですが、これらの不快感や痛みは生活習慣や疲労、悪い姿勢等が原因となって起こるのです。日々の生活の中で身体の機能が部分的に冒されているために正しく作動されずに痛みとなり現れるのです。

この痛みの原因は多々ありますが、その多くは、筋肉のハリやコリ、さらには骨格の歪みが主なものです。また、骨格、筋肉の障害は、神経系をも冒して自律神経失調症等の病も生じさせます。今回は、まず、骨格と筋肉の関係について述べ、痛みを軽減(緩和)させるためにはどのような方法があるのか述べてみたいと思います。

1. 骨格と筋肉

(1) 骨格について

私たち人間を含む脊椎動物は多くの骨の組合せにより体を支え、保持しています。この骨の組合せを骨格と呼んでいます。骨格は200個の骨により硬性されており、個々の骨は関節によって連結されています。骨格は脳や内臓等の諸器官を保護し、筋や腱を付着させ、筋が収縮することによって関節を動かし、種々の運動をすることが出来るのです。また、多くの神経も分布しています。
この体を支える支柱の役目をしている骨格は身体の成長(発達)と共に大きさを増し、また、運動することによっても太くなります。
人体の中心線となる骨格が脊柱であり、脊柱を中心に左右バランスのとれた骨格が構成されているのです。
機能としては、骨は活発な造血機能を有しており、骨自体が再生作用(骨折時)を行う機能をも有しているのです。

(2) 筋肉について

筋は細長い形状の筋繊維で出来ており、平滑筋、心筋、骨格筋の3種に分けられています。骨格筋は骨格に付着している筋肉のことを言い、身体には大小400あまりの骨格筋があって、関節をはさんで骨と骨とを連結し、数多くの神経を通わせています。この骨格筋が収縮することにより関節を動かして身体を動かす事が出来、歩いたり、走ったり、物を投げたり等の運動をすることが出来るのです。
筋の生理作用としては

  • 運動…筋が収縮することにより、付着している骨が移動して関節の運動が行われる。(身体運動)
  • 体温(熱)の発生…筋が収縮することにより、熱を発生させ体温が上昇する。
  • 循環系の流れを促進…筋が収縮する事により、静脈血やリンパ管を圧迫して、静脈血やリンパ液を一方向に流す。

等の生理作用を行っています。また、筋肉も骨格と同様に脊柱を中心として左右同等の形状と機能を有しているのです。

2. 障害の発生

この骨格と筋肉は人間の体を動かす(活動)ための表裏一体の関係であり、筋肉が緊張し続けると血液等の流れがストップして充血することとなり、コリとなって現れてきます。また、人間の体は動くようになっているのですが、動かすべき部位を動かさなければ筋肉は弱まり機能が低下してしまいます。
正常な筋肉の場合は、骨格も左右のバランスがとれておりスムースな動きをするのですが、筋肉の緊張した部分があれば骨格筋そのものが萎縮して骨格を引きずり、骨格の位置はアンバランスとなり体全体の均衡は崩れて歪みを生み、筋肉はさらなる負荷を受けることとなって病的なコリが生まれ、痛みが発生します。
日頃運動をしない人がたまに運動をしたり、日常と異なった動き(例えば、山道を歩く)をした後には足、腰、背中、肩、腕等に痛みが生じたり、体がだるく感じられたりした経験があることと思います。これは、通常使用していない筋肉を使ったり、普通の動き以上の強い(負荷の強い)動きをすることによって、より以上の筋の収縮が起こり、それがハリやコリとなって現れるのです。
運動することは『体を動かすこと→筋をより以上に収縮させると共に関節の可動範囲をより以上に広げる。』という一連の行為が行われます。
この運動を繰り返す事により筋は疲労して柔軟性がなくなり萎縮するのです。このため、筋の生理作用として静脈血やリンパ液の流れが停止することとなり、静脈血やリンパ液の中に含まれている炭酸ガスや老廃物が運搬されずに溜まってしまい、筋の新陳代謝はなされずに筋肉はコリ固まって、その付近の骨格は引張られて身体の歪みが生じることとなります。

3. 予防と修復

私たちには身体に生じた筋のハリやコリ、更には病気や怪我等の障害は体内に備わっている先天的知能(生命力)という「自然治癒力」の働きによってそれらの障害を修復する力が備わっているのです。切傷を例に取ってみましょう。日数の経過と共に痛みが癒え、肉も盛り上がり傷口は修復され日毎に回復します。また、歪んだ体は、姿勢を矯正して常に正しい姿勢を心がけ、維持することでも歪みは戻ります。
この自然治癒力にも個人差がありますので、如何にこの先天的知能と言われる自然治癒力の力量を養うかが問題となります。この自然治癒力がどれ程備わっているか、また、どれ程の働きをするかによって健康な生活が送れるか否かの分岐点となるのです。
ハリやコリ等からくる痛みの回復方法や自然治癒力を更に高めるには多くの処し方があろうかと思いますが、取組み易いものとして次の方法があります。

(1) 運動の励行

前述したように骨格筋を日頃から鍛えておけばより以上の負荷がかかったとしても耐えることが出来、また、旺盛な回復力、柔軟で強い筋力が備わると共に、関節の可動範囲も広くなり、筋の萎縮、体の歪みを予防できるのです。
まずは軽めの運動から継続的、普遍的に行う習慣をつけましょう。

(2) アフタケアーの励行

ハリやコリ、もしくは体の不快感(違和感)を感じたときは、その部分を十分に伸張、回旋して筋肉の萎縮を取り去り緩和させると共に、骨格の調整を行い体の歪みを正す事です。
例えば、ストレッチング(柔軟体操の一種)
これは、筋肉をゆるやかに伸ばし、しばらくの間伸ばし続けるもので弾みをつけたり、痛みをこらえてするものではなく(無理をせず)、筋肉を伸展させるのであり、ストレスをかけずに(反動をつけず)リラクセーションした状態で行うものです。結果は、筋肉に柔軟性が戻り、血流やリンパ液の流れが戻り、栄養補給も十分になされるようになり、自然治癒力が目覚め活動を始めて歪みが治り、正常な体となるのです。換言すれば、筋肉、骨格にかかる身体的負担や精神的なストレスを取り除くことです。

(3) 整体による回復

整体は整骨医学の代替療法として発達した手技療法です。体の歪みによる痛みや、ハリ、コリ等の不快感を軽減もしくは取り除くため、主に関節組織に対して調整を行い、更に先天的知能(自然治癒力)を活性化させて痛みを緩和させる等症状の改善を行います。
手技による体全体あるいは、部分的な押圧、回旋により矯正、調整することで免疫力を高め身体を正常な状態に戻し健康な体へと導きます。

以上思いつくまま述べてみましたが、まだまだ修行中の身ですのでさらに精進を重ね皆さんがより健康な生活を送れる一助となれるよう頑張りたく思っております。

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