東洋医学とこころの働きについて!
2002.05.10日 城山 雅広
白隠禅師の書いた本の中に「遠方の病僧に贈り書」というのがあります。
そのなかに、こう書かれています。
「およそ、世の中で頭のいい人や地位の高い病人程、あさましく見苦しいものはない。頭がいいのにまかせて過去、現在、未来、と次から次へと想像を逞しく膨らませ友達のいい所や悪いところを口にし、友達や知人が遠のいていくのを恨み、自分の望みや、理想が達成出来ないのを心配し、死んだらどうなるのかと心配し、親、友達から手紙や、メールがこない事に怒り、床について静かに寝ているのは良いがこころの中は湾岸戦争よりも騒がしく、こころは地獄、畜生、餓鬼に落ち込んだ人の様に苦しみ悶えるのでは、僅かの病気に3千倍もの心配をする様なものである。
心配する事が、薬になり養生になるのであれば我々も手伝って心配してあげられるが、心配すればする程、頭は益々のぼせ上がり、肺臓、心臓は痛み身体の水分は無くなり、悪寒と発熱は続き、寝汗も次第に激しくなり、果ては、生命もおぼつかなくなる、、、、、、まったく、この心配という虎は狼より恐ろしいものである虎は柵や塀を作れば入って来れないが心配という虎は何処からでも勝手に乱れ入ってきて人の身体を食い殺す、全くどうにもならない奴である、、、、、、、、、。」 云々と。
このことは、自分自身で自分の悪い状態をイメージし病気を作っているケースを示しています。
言葉は不思議な力をもっており人を病人にもさせるかと思えば、良いほうに使えば人を元気にもさせる副作用の無い、またお金もかからない最良の上薬でもあります。
貴方の発する言葉や、イメージはクライエントの身体に強く影響を与えるすごい力をもっているのです。
そして貴方やクライエントの運命をも決めてしまうのです。 つまり、言葉やイメージがやがて行動となり行動が人との出会いや縁によって貴方の運命に発展してゆくのです。
ついでながら、「これは私の運命だからどうにもならないわよ〜」とお嘆きの方に申し上げておきます。
運命という字は命を運ぶと書きます。運ぶという事は動くという事ですから運命は貴方の思いや行動で自在に変化するという事です。
今日から、こころの働きやイメジーの力で貴方やクライエントの運命を変えていきましょう。 自分自身の素晴らしい力を信じて。
◎ マイナス思考の人は、、、
人間の脳の働きは「顕在意識=人間脳=理性」と「潜在意識=生命脳=動物脳」に分かれています。
「顕在意識は脳の20%」に過ぎず、残りの「80%は潜在意識」であるといわれています。
東洋医学(五臓ノ色体表=学院教本・P86)でも五臓の乱れは怒.喜.思.悲.恐.を生むと記されています。
怒り(イライラ)や悲しみ、心配事といった否定的(マイナス思考=息を止める、吸う状態=交感神経の亢進)な心理が脳細胞に伝達されるとベータ波が脳内に充満し自動的にノルアドレナリンやアドレナリンが分泌されます。
ノルアドレナリンは毒蛇に匹敵する毒性があると云われていますが筋肉を収縮させる働きがあります。敵を攻撃したり敵から逃げる時には恐怖感で極度に緊張しますが、このノルアドレナリンの作用によるわけです。
ストレスで緊張すると、身体に様々な不健康な状態を誘発します。
いつも、怒ったり、強いストレスを感じる人やマイナス思考の人は生理学的に毒性ホルモンであるノルアドレナリンをいつも体内に分泌させているわけですから身体にいいわけがありませんし、人を消極的人間(身体がま〜るくなる)にさせます。
そして、声も弱々しくなります。
◎ プラス思考の人は、、、?
これに対して、プラス思考の人は自然に脳内からベータエンドルフィンというホルモンを分泌します。このホルモンは健康や若さを保ち、免疫力を高め、人を積極的人間(背筋を伸ばした状態)にさせ声も元気よく透きとをった声になります。また、ドーパミンというホルモンも適度に分泌させ心身の安定性や積極性をもたらします。
私は、よくジョークをいったり、人を笑わせたりしますが笑いは大変健康にも良いということが最近の研究でも明らかにされています。
笑いについて、興味のある方は下記の本を参考に読んでみて下さい。
( 笑いの治癒力.志水 彰著.PHP研究所 )
お腹の真ん中には腹直筋があります、怒ると腹直筋が硬くなります。
すなわち、これを「腹を立てる」といいます。しかし、笑うと(息を吐く状態=副交感神経を亢進)その筋肉は緩んで五臓六腑にも心地よい刺激を与え(指圧をする状態)、笑いが自律神経を整え、やがて脳内からドーパミンを分泌し身体を良い方向へ改善させるのです。
この様に、私たちのこころの状態は、身体に直結していますので、日々プラス思考をするに越した事は言うまでもありません。
まさに、心身一如(こころと身体は一つ)なのです。
◎ 相手の性質をよく観察する事の重要性!
東洋医学では、先天の気と、後天の気があるといわれています。
後天の気といわれる性質は、生活環境によって変化し、変えることができるものです。生活環境が内臓の状態に影響を与え、更に健康や身体に反映し、性質までも変えてしまうのです。
我々が人間の性質を観察する場合、表面的に現れた態度や行動だけでは、その人の本質を正確に_む事は難しいものです。
態度や行動の背後にある、その人の本質的なものを見極める心眼を日頃から鍛えておく事が我々にとって、最も重要なことなのです。
次回は脾、肺、小腸についてで〜す。 お、た、の、し、み、に!!
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