「僕のおばあちゃん その2」〜癒すということは〜
2003年9月10日
パンダ
「1時からお客さん見えるよ〜!」、「ハーイ!!」今日は、肩こりで悩んでいるお客様が見えます。 「きっと、体も心も疲れているだろうな〜。夢と希望を少しでも持って頂けるよう、一生懸命に頑張るぞー!! 」
去年、私の祖母は体調不良で病院の検査を受けた結果、 「胃癌 」でした。そのとき今日まで2人で一緒に暮らしてきた思い出が脳裏を駆け回り、 「もう駄目だ、終わったんだ ・ ・ ・ 」と、絶望的な思いが頭を埋め尽くしてしまいました。とにかく悔しくて、悔しくて 「何もしてあげる事が出来なかった ・ ・ ・ごめんね、ごめんね ・ ・ ・ 」と泣き続けていました。そんな中、私の心にわずかな希望を与えて下さったのが、城山先生を始め学院の皆さん、私の母です。
「次の祖母の再検査までには時間がある。それまでには必ず治して見せる!! 」と言う、強い意志を持ち、私は施療をひたすら行いました。その結果、奇跡が起こり癌は無くなっていたのです。この時の感じた感動は今でも鮮明に覚えています。強い気持ちを私に与えてくれた多くの皆さんと、「まだ死ねない、もっと生きていたい、生きなければ!」と思ってくれた祖母の意志が奇跡を生んだのです。私は皆さんに感謝しています。そして一年後、最近行った病院の検査では、何も異常が見当たらなかったそうです。今では祖母はすっかり元気になり、目映い笑顔で楽しい毎日を送っています。これからも二人で過ごすこの一瞬を大切にしながら生きて行こうと思います。
祖母の件があってから、私の生き方は変わりました。命の重さと尊さ、そして「何の為に頑張るのか?それは大切な人のために」ということを身を持って教えて頂いたからです。人は不老不死ではありません。限られた命があります。この長いようで短い命をもってどれだけ生きがいのある幸せな人生を歩んでいけるか。
私達の目指す所は、 「その人の心と体を癒すこと 」、「素晴らしい人生を歩んで頂くよう夢と希望を持って頂く事」、そこから始まるのです。どんなに難しいとされている病気もきっと心が関与していると私は思います。自律神経失調や今回の祖母の件である癌。その他にもまだまだ沢山ありますが、これらはきっと不安な毎日の積み重ねで、強いストレスが加わった事から来ているのではないかと思います。不安や緊張が高まる事で、脳からでる内分泌ホルモンのバランスは上手く保てません。それが続く事で、体の機能は変調をきたし、免疫力の低下を始め鬱など心に関する疾患も生まれてくるのです。
ストレスの正体はマイナス思考です。この世に生を授けて頂き今日と言う日はもう二度と訪れないのに、本当に毎日そんな気を病む生活で良いのでしょうか。現代の人達の多くはこれに侵されています。嫌な事ばかりを考えればそれがストレスとなり、チリも積もれば山となり、結局は自分の手で自分の首を締め付け、心と体を悪くしているのです。これを改善していくためには、その反対の考えを持つ事です。ユーモアな発想、笑いを取り入れたりするプラス思考です。私は生徒さん達にいつも伝えている事があります。どんな時でも笑顔でいること、それは自分の心を楽にする事ができるし、相手にも安心感をもたらす事が出来ると言うダブル効果があり、みんな笑顔になればそこに明るい空間ができることで、笑いや笑顔は考え方をプラスに変えてくれるからです。その他にも施療を受けに見えるお客様はいつも不安や悩みをいっぱい持ったマイナス思考な方ばかりです。施療を始める前と終了した後のお客様は断然違います。皆終わった後の方が、生き生きとした顔色で笑顔になっています。腰痛で見える人、背中が痛くて見える人、そして色々な悩みを抱えて見える方がいます。心や体で悩まれている人達は皆同じです。心と体は対になっています。両者のバランスがとれて健康だと言えるのです。そしてお客様一人一人には大切な命があります。この世に生まれてきた以上、限られた人生ですから、不安や悩み、葛藤で苦しんでいる人達に少しでも助けとなるよう、夢と希望を持って良い方向に進んで頂けるように心掛けたいのです。きっと以前の祖母と同じ様に今を苦しんでいる人達が、日本を始め世界中には沢山います。その人達に、何か出来ること、生きる希望と夢を与えたい。
先日、出張で腰や足が痛くて、正座をする事ができないと言うお客様の家に伺いました。その方は、整形外科へ通っても治らなく、その他に整体院や鍼灸院に毎週一回は通われている方でした。そんなお客様が当院を選んで下さったのは「この痛みを何とかしたい」と言う強い願望があった為だと思います。施療前に痛む所をしっかり聞き、どんな痛みがするのか、姿勢はどうすると痛むのか、などの問診を行ない、最後に「施療をしている途中、足が温かくなってくると思います。その温かさが足や痛む所を楽にしてくれることをイメージしていて下さい ・ ・ ・」とお客様に伝え、施療を始めました。 「 ・ ・ ・ここの、筋肉が非常にはっている。これがその災いを招いたのかもしれない。痛かったですね。ここを弛緩させよう!きっと終わったら楽になるから ・ ・ ・ 」と心で思いつつ施療を行ないました。ところが、施療をしているとそれだけに留まらず、他にもまだまだ疲れてはっている箇所を見つけました。 「 ・ ・ ・すごく、えらかったね。だって、こんなに痛いのを無理しながら生活してきたんだもん。今までがきっと辛くて楽しくなかったんだね。 」、「何とかしてあげたい!!」、 「お願いします ・ ・ ・神様 ・ ・ ・楽に、楽にさせてあげてください ・ ・ ・ 」と祈りながら施療が終わり、私はお客様に 「座ってみて下さい。 」と言い、正座をして頂きました。不信そうな顔をされていましたが、足を崩しつつゆっくり動作を進めていった結果、何と!!正座ができたのです。お客様は、 「20年間も、針灸や病院に通っていたのに、整体をやっただけで座る事が出来るようになった!!しかも全然痛くない!!これで正座しても痛い、痛いって言わなくてもすむわ。有難うございます!!有難うございます!! 」と、泣きながら、私に頭を下げて大変喜んで下さいました。その瞬間、一気に私の体の隅々が喜びと感動に包まれ、心が張り裂けそうな気持ちになりました。気が付いたら思わず、知らず知らずの内に涙が出ていました。お互い顔がグシャグシャになりながらも笑顔で 「良かった、良かった本当に良かった。 」と言いながら一緒に泣いていました。
私が思うに正座ができるようなったのは、きっとお客様が私を信じて、そして自ら治そうと言う強い思いを持って施療を受けて下さったからです。お客様が強い願望を持ち、私を信じてくれたからこそ、この施療ができた、お客様の体が答える事ができた、私はそう思います。私が帰る時、お客様は長い呪縛から開放された様な感じで、笑顔で見送って下さいました。
この様に、20年間治療のめどすら立たなかった腰痛でも、何とかしたい、という願望を持つことから治療は始まり、解決へと向かって行きました。諦めてしまえばそれまでですが、希望がある限りまだ終わりではないのです。そしてこれからは、どんなに難しい病気でも、心を起因とする疾患も必ず突破口があるのだと、希望を持って頂く為、もっと多くの人達に生きる事の素晴らしさを呼びかけたいです。
終わりに、城山先生を始め、三井先生、岩瀬先生、井上先生、伊藤先生、中山さん、山崎先生、諸先生方、私に整体を教えていただき有難うございました。これからも、先生達から教えて頂いた心と技を日々の施療に活かしてきたいです。
祖母へ
「お婆ちゃん、あなたが自分の命を削ってまで僕に教えてくれた命の大切さ、いつまでもいつまでも忘れません。お婆ちゃん大好きだよ。これからも沢山、沢山良い思い出を作っていこうね。いつかは本当の別れがくるかもしれない・・・けれど、お婆ちゃんが22年間注いでくれた温かなぬくもりと愛情を、今度は僕がみんなに返す番です。いつの日か世界中のみんなが笑顔でいられるよう、そう思って頑張るね!有難う!お婆ちゃん・・・ 」
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