健康とTAT理論
H15・7・13
青木つや子
「毎日を健康で過ごしたい。」というのは、誰もが願うことです。けれども、健康を維持していく事は、なかなか大変なことです。それに、健康でいるうちはそのありがたさを考えられません。病気になって、健康を失って初めてその大切さを感じるのだと思います。私は、現在老人保健施設で介護の仕事をしていますが、入所されている大半の人たちは、半身麻痺や言語障害があり、車椅子生活です。リハビリテーションを受けながら、少しでも良くなるように努力されていますが、なかなか元の状態にはなりません。本当にくやしい思いをしておられます。ほとんどの方が、生活習慣病からの麻痺のようです。一度麻痺した身体を治すということは、殆ど不可能な状態です。やはり、病気になってからでは遅いので、病気にならないように予防する事の大切さを痛感し、私自身、肩凝りや頭痛、疲れやすいなどの症状があり、今までは薬を飲んだりして対応してきました。毎日を元気で過ごせる手立てはないかと思っていたところ、整体を知りました。知人に誘われて当学院で体験させていただきました。人間の身体について、もっと知り実践することの大切さを教えてもらいました。今回整体を勉強するチャンスができ、本当にうれしかったです。
整体について、私は今まで殆ど知りませんでした。指圧はやってもらったことがあり整体もおなじぐらいにしか理解してきませんでした。整体の根本精神である東洋医学は、中国で起こりました。病気に対して、その原因を追求し治そうとする西洋医学とは違って、東洋医学は病人の全体を見て治そうとするものです。体質の根本的な改善をはかって、病気を予防しようというものです。東洋医学によると、この世の中のものは、全て陰と陽の相対するもので成り立っていてバランスを取りあっています。人間も自然と結びついた存在で、身体の陰陽のバランスがくずれることで病気が起こるのです。ストレスの多い生活をしている現代人は、そのストレスが原因で病気に発展していることが多いようです。成人病とか生活習慣病など、病気になってからはなかなか治りません。そこで、予防医学として有能な東洋医学が注目されてきています。その中で整体は特に効果があるのです。
整体の歴史は、千八百年代のアメリカにさかのぼりますが、アメリカの外科医アンドリューテイラースティルによって発表されたオステオパシー(整骨医学)です。病気に対する自然治癒力を高めることを目的としています。頭蓋骨や脊椎や四肢の関節に異常があると、神経や血管にも影響を及ぼして抵抗力がなくなって病気になると考えられたのです。日本では明治の終わり頃から大正にかけて、アメリカから導入されて盛んになってきました。整体の目的は、人間の持っている自然治癒力を引き出して病気にかかりにくい身体にし、健康な身体をつくっていくというものである。城山先生が開発されたTAT理論は、整体をより高度なものにしています。整体とは、ただただ技法を使って、相手を身体に触れることによって、自分自身を肉体的、精神的にコントロールすることを学ぶのです。また自分の心のあり様が見えてくるのです。なぜ見えてくるのかというと、整体することにより、ASC(変性意識状態)へ誘導されて、原子感覚が働きはじめ、間脳が活性化して人間らしい精神性を司る前頭連合野が活性化し、精神的な認識力が高まって、自分に対しても相手に対してもいろいろな事が気付けるようになってくるのです。TAT理論の技術は、心に起因する痛みを訴える人々に対して、その痛みのストレスを緩和するために開発されたそうですが、ますます複雑になって生きにくくなっている現代に生きる我々にはより必要とされてくると思います。これから、実践をしていくことで、より精神に近づけたらと願っています。
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