TAT理論と健康について
H15 6月21日
伊藤英二
茶の湯を極めたことが「茶道」となり、花を生けることを極めて「華道」となったように整体を通じ「癒しの心」を感じ取り、本来の目的意識に目覚め昇華させたものが「TAT」のように感じます。
人生80年と言われるほどの長寿国でありながら、自信をもって「健康」といえる人が少ない現状、病院には長蛇の列、3分間診療、検査づけ、今多くの人が求める医療と現実に大きなギャップを感じます。あの病院の待合室にいる大勢の人に「副作用があるかもしれない薬」がいるのだろうか、「体を冷やしてしまう点滴」が必要なのだろうか、大声で周りに話しかけている年配の人は病院に何を求めているのだろうか。
一方、格闘技の道場などを見れば、「殴り、殴られ、蹴り、蹴られ、締め上げられて、ひねり倒される」手足、体はアザ、傷だらけ。けが人(病人)を作っているようなものです。でも練習の合間には大声で笑い、教えられることの楽しみ、教えることの喜びを満喫しております。
人の体は、20歳代をピークに、衰えて行きます。80年の人生とすれば上り調子は20年60年の下降期にうまくつきあう必要があります。その年齢に応じた健康感を持たなくてはいけません。「一病息災」と病を楽しむ(受け入れる)ことが出来るなら、むしろ健康なのかもしれません。幸せを感じながら、60年をうまく過ごす方法、これが必要です。
私は2年ほど前に職場を変わりました。激務の第一線からスタッフにかわりました。環境、仕事内容の激変に周りの人は心配してくれましたが、全く問題ありませんでした。第一線の仕事、責任からくる重圧感から開放された心は新しい仕事を楽しんでおります。自分の時間を楽しむ余裕もでてきました。
これらの経験から、「過度のストレスは人格をも変える」と感じました。
ストレスの多い現代人には、不定愁訴症候群と呼ばれる症状が多く見られます。しかし、それらの症状の原因が肉体に無いとすれば、心に働きかける方法を見つける必要があります。薬ではなく、自分自身が持つ「自然治癒力」で治すことが必要なのです。
「TAT」は相手と「ふれあう」事で相手の心に共感し、相手の潜在意識下にある欲求をも感じ取ります。まさに、究極のコミュニケーションです。この「ふれあう技術」が「リラクセーション整体法」であり、相手を「変性意識状態」に誘導することができます。「変性意識状態」とは、多量のα波がみられ、α波に刺激された間脳は「βエンドルフィン」を放出し「ドーパミン」が全身に快感を与えます。スポーツの練習で晴れ上がった手足に痛みはなく、耐え抜いた充実感に酔いしれるとはこの状態のことです。心が開放された「変性意識状態」では、人間本来の機能が呼び戻され、「自然治癒力」が活性化されます。「自然治癒力」とは、人類が太古の時代から持っていた、免疫力であり、それらの機能が現実に体内に侵入した「病原菌」や「突然変異を起こしたガン細胞」を攻撃することが確認されております。「TAT」に基づいた「リラクセーション整体」は眼で見える実技としては整体としながらも、肉体の調整は、手段であって目的ではありません。目的は、相手と「深いレベルでのコミュニケーション」を保つことです。この「深いレベルでのコミュニケーション」が心の健康を呼び起こし、自然と体調を良い方へ誘導します。しかし初心者としての私はまず形を覚え、心を理解し、「他人(ひと)十度すれば我百度、他人(ひと)百度すれば我千度」の心構えで努力する必要があると考えます。
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