「催眠術」初体験レポート
2003年3月
ウェルネス整体科 野村広幸
この度、名古屋校にて催眠心理カウンセラー科の講義を受けることができました。
そしてその場で催眠術に、見事にかかってしまいましたのでその体験を報告させていただきます。
正直言って、催眠術は僕にとって、とても懐疑的なものでした。よくテレビで「催眠ショー」をやっているのを興味本意で見たりして「ウソだろう!」とか「ヤラセに決まってるやん」とか思っていましたし、それよりテレビに出る人の演技力は大したもんだという印象だけが強烈に残っていました。
ところがその一方で、催眠術によってノイローゼやうつ病などの精神的や病が治った!という番組を見たときには「もしこれが事実だとしたら凄いことだし、素晴らしいことだ」と感じたこともありました。
つまり、胡散臭いとは思えるものの、興味は充分にあったわけです。
当日、本校から名古屋校へ向かう車の中では妙にワクワクしていました。というのは、本当に催眠術が存在するのならそれにかけられた人を実際に見ることができるし、テレビでは放送できないという「導入部分」を知ることができる!って気持ちがあったからです。もちろん、今日これから自分自身が催眠術にかけられようとは思ってもみませんでした。部屋に入り、ソファーに腰掛けて催眠法概論の講義を受け、とりあえず催眠術というものを理論的に知ることができ、「催眠の状態でもなく覚醒の状態でもない・・・とすると朝目がさめたときのまどろみの状態なのか?まぁなんとなく気持ち良さそうだな」ふと、そう思えてしまいました。
そして実際にやってみましょうということになり参加メンバー全員が同時に催眠術を受け、体が前や後ろに倒れそうになったり、横に揺れたりするのを感じました。
でもこれは立ったまま目を閉じれば誰もがそうなることなんじゃないかということを察していましたのでなんら不思議には思いませんでした。
次のステップで、ソファーに座ったまま目を閉じリラックスした姿勢をとり「手に風船がくくりつけられたことをイメージしてください」ということでしたが、これがなかなかイメージできなくて薄目を開けて周囲の様子を伺ってみました。すると数人の方の手が挙がっていたのです。「やっぱり僕は催眠術にはかからないんだ」と思え、なんだかほっとしたのと同時に心地よい睡魔に襲われてしまいました。そして頭がぼんやりとしてきて温かな太陽の陽射しを背中に感じたり、エレベーターに乗ったり、一輪の薔薇の花を手に取りその香りを楽しんでいました。夢を見ていた感覚です。しかも城山先生に指示されるがままの夢を。
この時点でも僕は「夕べも遅くまで仕事をしていたから眠くなったんだ」としか思えませんでした。さて、昼休みをはさんで午後からの実技。
「さぁ、いよいよ本格的に催眠術にかかった人を間近で見られるのかな?」とワクワクしていました。ところが先生の指示は「みんな輪になってそれぞれ背中を向け外側を向いてくださ〜い。」そう、これではみんなの様子を見られない・・・なんてことだ。
そんなことを思っていたらさっそく隣の西村さんが先生から「鳥になりま〜す」と言われている。しかも、もうすでに彼の手が上下に動いて、まるで翼のようになっている!「いやまてよ、もしかしてこれは彼の演技じゃないだろうか?」
僕の疑いは尽きることがありません。そしていよいよ先生が僕のところへ。「はい、力を抜いて楽〜な気持ちで・・・」とりあえず言われるがままにしてみました。
体がふんわり揺れるのを感じ、次第にこの状況が心地良くなり「はい、野村君はカイトに乗って空を飛びます」そんな先生の言葉どうりにイメージを思い浮かべてみました。カイトに乗って空を飛び、東名高速沿いに静岡へ向かい、そして富士山上空をゆっくりと旋回しながらその雄大な景色を堪能していました。
しばらくすると、8年前に亡くした義理の弟が僕に寄り添うようにカイトで飛んできたんです。彼は「元気そうで嬉しいなぁ〜」と語りかけてきましたが、僕の方からは話し掛けることができませんでした。話したいことはいっぱいあったのに。そうしてるうちに「はい、目を覚ましま〜す」という先生の声で夢見心地から現実に戻されました。もう少しそのままの状況でいたかったのですが・・・。僕は催眠術にかけられたのか?それともまた眠ってしまったのか?しかも立ったまま。すぐに判断はできませんでしたが、ただ目覚めがとても気持ちよく、体が軽くなっていたことだけは実感できました。
そしてメンバーの方々がそれぞれにどんな状況だったかを発表しあって、亡くしたおじいさんと話しをしたとか、鳥の鳴き声が聞こえたとか、グアムへ行ったとかってことを聞いたときにちょっとだけ「これはもしかして僕も催眠術にかかってしまったのかな?」と思えたのです。ところがこの日の体験はこれだけではすまされませんでした。
と、言うよりこれからが僕の信じられない体験の始まりだったのです。
まずみんなの前で西村さんが「体が堅くなる」催眠術をかけられ、倒されたときに横にいた僕にも手伝うようにいわれたんですが、その支えた西村さんの体が重いこと!そして堅いこと!!でも顔はニコニコしているので「これは演技なんだ」と思ってしまいました。そして次に僕がみんなの前に出るように言われ、当惑しながら先生の前に立ち「はいっ!体が堅くなります!」と言われた瞬間、なんと全身に力が入って硬直してしまったのです。
「あれっ?僕は今演じているんやろか?でもこうしていることが妙に気持ちイイのはなんでだろう?」そんな状況でも意識ははっきりしていて、誰がよく笑っていたかも判っていました。そしてメンバーの方々が興味津々に僕の体に触れたり、足の裏をコチョコチョする人もいたんですが、たとえそうされてもくすぐったくもないし、張り詰めた筋肉を緩められませんでした。もうその後は先生の言われるがまま、なすがまま。手が頭から離れなくなるし、喋れなくなるし、歩けなくなるし。後になって冷静に考えてみても、そういった状況にあることが大変心地よかったのです。足や手の硬直状態が心地イイ!口を開けて話すことがめちゃくちゃおっくう!!ところが、羞恥心もちゃんとあって「早く解いて欲しい」と切に思ったりもしていました。そして何より、自分が自分でないような状況だし、「なんでこうなっちゃうんだろう?」って疑問の連続でした。
催眠術を解かれてからもしばらく頭がボーッとした状態が続いていたんですが、体はとてもすっきりしていました。
こうして、戸惑いと恥ずかしさと心地よさのうちに僕の「催眠術初体験」は終了。その日家に帰って全身に力を入れてみましたが、2〜3分もしているともうへとへとで、名古屋校で体験した心地よさなどは勿論ありませんでした。
今日のことを自分自身で納得し、受け入れるのに結局半日以上かかりましたが「今日はもしかして人生でも数少ない貴重な体験をしたのでは・・・?」と思え、感動すら覚えることができました。それにしても、まさか自分が催眠術にかかるなんて・・・しかも、ものの見事に。城山先生、貴重な体験をさせていただきありがとうございました。でも、もしまた催眠術をかけて頂けるのなら今度は誰も見ていないところでお願いします。やっぱり時間が経てば経つほど恥ずかしい気持ちが大きくなっています。
最後になりましたが、当日同じ時間を共有することができた皆様方にお礼を言いたい気分です。ありがとうございました。そして今度は他の方がかけられたところをぜひ見てみたい!その時は、思いっきり足をくすぐってあげます。きっとくすぐったくないはずですから・・・ねぇ八子先生&滝下先生!
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