愛猫が教えてくれたこと
2005年12月10日
伊藤 賢治
私は猫が好きです。実際に家でも猫を飼っていて、猫と二人暮らしをしています。寒いこの季節に家に帰ると、猫が出迎えてくれてとても心が和みます。猫と暮らしていて一番の醍醐味は、寝ている時や本を読んでいる時などに膝やお腹の上に猫が乗ってくる時です。猫の重みがじわ〜っと広がり段々と温かくなってきて、とても心が落ち着き、寝つきの悪い夜などもスーッと眠りに誘われます。
実際この猫の「癒しの力」というのは現代の医学の中でもその効果が認められ、医療の現場で積極的に取り入れられているようです。「寝たきりの老人のお腹の上に猫を乗せてあげたら笑顔が増え元気になった」「動物には撫でるだけで人のアルファ波を増大させる働きがある」等の報告が、医療の現場からも寄せられているようです。
さて私が城山整体専門学院で整体を学ぶにあたって、一番のポイントになったのは「TAT技術論」の実践でした。人の体に触れることにより、その人の身体、ひいては心の痛みまでもを感じ、癒す「手」を身に付けること。教科書などで理論は理解できても、実際は初対面の人の体に「触れる」ということだけで自分の方が心を緊張させてしまい、とても他人を癒すどころの話ではありませんでした。そんな時、家に帰った私の膝に、猫が乗ってきたのです。彼女は体の力を全て抜いて全体重を私に任せていました。そして彼女自身がとてもリラックスしていたのです。そしてその彼女の「穏やかな波動」と「心地よい重み」が私の心をとてもリラックスさせてくれました。つまり「癒された」わけです。
私はこれだ!と思いました。相手を癒すためにはまず自分もリラックスすること、体の力を抜いて体重を相手に預けること。奇しくもそれは講師の方々に何度も言われていた、施術のための「コツ」だったのです。自分が心を固くしていたのでは、どんなに施術が上手でも人はリラックスしてくれません。まずは自分が心を開くこと。そして相手にもリラックスしてもらうこと。そうしてから実際の施術、整体の40技法を駆使して相手をほぐしていく事が大事だと感じました。
幸い学院には優れた施術者である講師の方々が沢山いらっしゃいます。また同じく技術を学んでいる沢山の生徒さん達と、お互いの体を使って技術を磨くこともできます。一人でも多くの方が「TAT技術論」へのきっかけを掴んでもらえたらと思います。
![]()
![]()


